ATEEZ翻訳

K-POPグループATEEZ(エイティーズ)関連の翻訳を載せていきます

【記事翻訳】"罠"を脱し"錨"を上げ"帆"を揚げる…"海賊王"ATEEZ、ロマン主義美学(NEWSIS)

n.news.naver.com

 

「オディオギヨチャ/錨を上げろ 闇 振り払え/どこだって We can go/何だってできる 俺らに続け/こぶし上げろ/2人 燃える炎の下 輝くよ」(ATEEZ「Pirate King」より)

「海賊王」グループATEEZは、そのコンセプトの不可避性をステージと誠実さによって納得させる。想像だけで捏ねくり出す世界観ではない、ファンダムATINYとのより確かな共感のための特権というべきか。覚悟をもって大衆的な曲作りを志向せず、自分たちの個性を粘り強く押し出していく理由だ。

ステージ実力者であるATEEZが世界観をやや減らし、もう少し大衆的な曲を発売すれば、コンセプト障壁に多少近寄り難さを感じる人々をより多く引き寄せられると期待する向きもある。それでもATEEZメンバーたちは、「僕らは初めからやりたいことがはっきりしていたチーム」という点を明確にした。

去る23日、ソウル江南区のカフェで出会ったATEEZキャプテン(リーダー)ホンジュンは、「当初立てた長期的な計画を変えてまでヒット曲を狙い、大衆的なフックソングを作る計画はない」と語った。「僕たちの旅程の中で、良いメッセージを込められる大衆的な曲があれば余すところなく公開したいとは思います。しかしヒット曲を望んだからといってヒットする訳ではないことを僕たちもよく知っています。常に悩んでいればいつかは時が来ると考えています。これからも大衆性を掴むための、変化のための変化は難しいのではないかと思います。僕たちの枠の中で共感できる音楽を作りたいです。」

大衆性という"罠"を脱して常に新たな始まりのための"錨"を上げ、こちらに向かって吹いてくる風に"帆"を預けたまま、自分たちだけのリズムで巡航しているようなものだ。冒険を楽しむATEEZ式のロマン主義美学である。

 

2018年10月24日にデビューしたATEEZは、第4世代KPOPボーイグループを代表するチームのひとつとして定着した。チーム名はA TEEnage Zの略で、「10代のすべてを込める」という抱負を象徴している。初めから海外を中心に反応があり、一昨年6月に放送終了したMnetサバイバル番組「KINGDOM : LEGENDARY WAR」で3位を占めたことでKPOPファンの間にさらに名を広めた。

特に、昨年7月に発売したアルバム「THE WORLD EP. 1 : MOVEMENT」では米国BillboardメインアルバムチャートであるBillboard 200の3位、初のミリオンセラー等の記録を打ち立てた。

中小事務所出身としては異例の成果だ。メンバーらは最初から所属事務所KQエンターテインメントのキム・ギュウク代表と明確な目標を設定し、円滑な意思疎通のために会社と一緒に努力してきたという。ホンジュンは「大枠ではコミュニケーションをうまくやって、細かいことは全部会社に任せます。家族のような雰囲気なので鼓舞されます」と肯定的に述べた。

このようにATEEZメンバーと職員がうまく協業してきたことで、来る30日にデビューするATEEZの弟ボーイグループxikersのメンバーは、より良い環境とシステムで実力を積むことができた。

ウヨンは「僕たちと会社が整えてきたシステムの中で成長するのを見ると、達成感もあるし誇らしさもある」と歓迎した。ソンファも「僕たちはデビュー前にアメリカで1カ月間現地経験をしたことがあり、それが良い結果になったのでxikersメンバーも今回行ってきました。良い経験だったと言っています。僕らの後輩をよろしくお願いします」と頼んだ。

 

ATEEZの成長は現在進行形だ。最近では「THE FELLOWSHIP : BREAK THE WALL」7カ国ヨーロッパツアーを成功させた。「THE FELLOWSHIP」のタイトルで行った2回のワールドツアーを通して、約1年2カ月間で全世界の43万人のファンと会った。1年の半分程度は海外に滞在するか飛行機に乗っている彼らは、現地のランドマークを訪ねたり博物館・美術館を巡ったりして少しでも見識を広めるために努力中だ。ウヨンは「YouTubeを通じてその国の歴史を勉強することもある」と挟んだ。ATEEZは来る4月28〜29日、「THE FELLOWSHIP : BREAK THE WALL - ANCHOR IN SEOUL」を開催しこのツアーを締めくくる。

ATEEZを含む多数のKPOPグループの全世界的な活躍にも関わらず、一部では「KPOP危機論」が浮上している。KPOPブームに決定的な役割を果たしたグローバルスーパーグループBTSの団体活動空白期等により、KPOPの破壊力が弱まるかもしれないという予想である。実際にチャート成績等で既に危機が感知されているという慎重な声もある。頻繁に海外を行き来するATEEZが体感するKPOPの現在はどうなのか。

自分たちは恐れ多くも「KPOPの未来」について云々できる立場ではないとの前提の上でホンジュンは、「ツアーを回っていると、不安な時期と確信させられる時期が混ざっている」という。ただ今年は自分たちにとって重要な年であり、良い機会が訪れていると肯定した。

BTS先輩方が良い道を敷いて下さったじゃないですか。KPOPに注目を集めて下さったおかげで僕たちにも良い機会がたくさん訪れる時期です。だから僕たちに危機という言葉をつけるのは正しくないと思うし、危機が来ないようにもっと最善を尽くします。」